現在は2世帯用の結構広い賃貸物件に住んでいます。ネット環境としては「So-net 光 プラス」を契約しており、一緒にWi-Fiルーターもレンタルしたのですが、このルーターでは家中を網羅出来ていませんでした。
家の中にネットが使えない場所を作りたくなかったので、家中くまなくメッシュネットワークを構築できるというメッシュWi-Fi対応ルーター「LINKSYS VELOP」を購入しましたので、セットアップの様子やスピードテストの結果などをレビューします。
目次
LINKSYS VELOPとは

LINKSYS VELOPは複数台を組み合わせて家中くまなくWi-Fiの電波を飛ばせる「メッシュネットワーク」を構築できるシステムで、Apple Storeの中で唯一販売しているWi-Fiルーターです。
Appleは以前まで「AirMac」シリーズというのWi-Fiルーターを販売していましたが、現在は製造と販売を終了しています。Apple Storeで唯一販売している「LINKSYS VELOP」は、性能はもちろんデザイン性もAppleが認めていると言えるWi-Fiルーターです。
製品の種類としては、最大通信速度867Mbpsの5GHz帯、最大通信速度400Mbpsの2.4Ghz帯をそれぞれ1系統搭載する「デュアルバンド」と、5GHz帯2系統、2.4GHz帯1系統を搭載する「トライバンド」の2種類が存在します。
LINKSYS VELOPのスペック比較
デュアルバンド | トライバンド | |
---|---|---|
対応規格 | 【2.4GHz帯】IEEE 802.11b/g/n 【5GHz帯】IEEE 802.11n/ac |
|
バンド数 | 2.4GHz × 1 5GHz × 1 |
2.4GHz × 1 5GHz × 2 |
内蔵アンテナの数 | 3基 | 6基 |
セキュリティ | WPA2パーソナル暗号化 | |
CPU | 716MHzクアッドコア | |
メモリ | 256MB+フラッシュメモリ | 512MB+フラッシュメモリ |
スペックは上記のようになっています。トライバンドの方が5GHz帯の回線が多いので、接続する機器が多くなっても速度低下しにくいというメリットがあります。
我が家は2世帯で暮らしており、当然接続する機器も多くなることからトライバンド3個パックの方を購入しました。
LINKSYS VELOPを開封


パッケージの中はとてもシンプルです。本体(VELOPでは本体の事をノードと読んでいます)と、電源アダプターがそれぞれ3個ずつ収められています。

底面にはLANポートや電源周りが集められています。トライバンドモデルのみですがケーブルを通るための切り込みが付いているので、スッキリと見せることが出来ます。
LANポート自体は少ないので、有線接続する機器が多い場合はスイッチングハブなどが別途必要かもしれません。

電源を繋いでみました。電源アダプターのデザインはスッキリとしていますが、大きさは割と大きいです。
LINKSYS VELOPのセットアップ
VELOP本体の電源を付け、ONUと接続します。セットアップは専用のアプリがあるので、それに従えば簡単に終わります。
各ステップ毎にアプリがどうすれば良いのか教えてくれるので、難しく考えなくてもサクサクセットアップが完了します。この辺りのUI/UXが洗練されているのが流石だなと感じます。
LINKSYS VELOP各ノードのセットアップ完了
3つノード(本体)をそれぞれ繋いでセットアップを完了させました。アプリでは繋がっているデバイスを確認することが出来ます。デバイス名はアプリから任意に変更可能なので、分かりやすい名前を付けておくと確認する時に役立ちます。
優先デバイスの設定
接続する機器が多くなってきた時に役立ちそうなのは「優先デバイスの設定」。3つまで選択する事が出来ます。選択時に回線速度を計測しており、それによって最適な割り振りが行われるそうです。
ペアレンタルコントロール機能
小さいお子さんがいる家庭には嬉しいペアレンタルコントロール機能が搭載されています。無料でもスケジュールによる制限や、禁止URLの登録など一通りの機能が揃っています。
有料のLinksys Shieldを使えばもっと手軽で確実
無料でもある程度フィルタリング出来ますが、有料(年/5,600円)の「Linksys Shield」を使えば、ウィルスバスターで有名なトレンドマイクロ社と協業したより確実な保護機能を使うことが出来ます。設定も楽なのでお子様が多い家庭などでは良いかもしれませんね。
LINKSYS VELOPの速度を計測
色々と前置きが長くなりましたが、それでは実際に速度を測ってみましたので、今まで使っていたIODATA「WN-AX1167GR2」と速度を比較してみます。
自分の部屋(ルーターが置いてあります)
IODATA LINKSYS VELOP
寝室(ルーターが置いてある隣の部屋)
IODATA LINKSYS VELOP
お風呂場(ルーターが置いてある部屋から2つほど隣にあります)
IODATA LINKSYS VELOP
リビング(ルーターが置いてある部屋の上の階)
IODATA LINKSYS VELOP
洋室(ルーターが置いてある部屋の上の階。ルーターからは一番遠い)
IODATA LINKSYS VELOP
さすがメッシュネットワークといった所でしょうか。WN-AX1167GR2では届かなかった場所までWi-Fiが届いているのが分かります。特にルーターが置いてある部屋から一番遠い洋室の場合、WN-AX1167GR2では計測すら出来なかったのに対し、Velopでは自室と同じくらいの約130Mbpsという速度がしっかりと出ています。
LINKSYS VELOPの弱点
LINKSYS VELOPを実際に使ってみて見えてきた弱点などもあります。
価格が高い
やはり一番のネックとなるのは価格では無いでしょうか。僕はトライバンド対応の3個パックを家電量販店で買いましたが、57,000円(ポイント10%なので実質50,000円)ほどしたので、買うときは結構迷いました。LINKSYS VELOPに限らず、メッシュルーター自体がまだまだ価格が高い製品なので、あまり広い空間で使う予定が無ければ普通のWi-Fiルーターで十分かもしれません。
IPoE IPv6(v6プラス)に非対応
メッシュルーターで現状IPoE IPv6に対応しているのは、バッファローのAirStation Connectシリーズのみです。LINKSYS VELOPも対応していません。ただ、LINKSYS VELOPはブリッジモードがあるのでIPoE IPv6に対応したルーターを親にしてやることでこの問題は解決できます(実際に我が家もWN-AX1167GR2と有線接続して親にしています)
LINKSYS VELOPのまとめ
様々な角度から見てきましたが、実際にLINKSYS VELOPをおすすめできる人はこんな人です。
こんな人におすすめ
- 住んでいる部屋が「一軒家」など、広い空間に住んでいる
- 隅々までWi-Fiの電波を届かせたい
- デザインの良いルーターが欲しい
個人的な感想を言うと「高かったけど買ってよかった」と思っています。家中どこにいても速度の心配をすることが無く、当たり前のように住んでいる人全員がWi-Fiを使えるというのは何事にも代えがたい価値だなぁと感じています。
製品自体のデザインもスッキリしていて好印象ですし、アプリの使い勝手も良いので、Wi-Fi環境に不満がある方は一度検討してみては如何でしょうか?僕はLINKSYS VELOPにしてからWi-Fiに対する不満が無くなりました。
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