Dan Cases A4-SFX V4で超小型デスクトップPCを組んでみたのでレビュー

超小型PCケース「Dan Cases A4-SFX v4」を購入し、実際に組んでみましたのでその様子などをレビューします。

こんにちは。ぶっち(@____BUTCH)です。
自分がメインで使っているPCは、iMac (27-inch, Late 2013)と自作のwindowsPC、Macbook12インチの3台です。

自作のwindowsPCは仕事の確認用と共に、PCゲーム用としても使っています。今回その自作PCのケースを「Dan Cases A4-SFX v4」に変えましたので、実際に組み立てた様子や注意点などをご紹介します。

Dan Cases A4-SFX v4とは?

7.2Lのという超コンパクトサイズながら、長さ30cmまでのグラフィックボードが使えるMini-ITX対応のPCケースです。昔まで自分は普通の大きいケースを使っていましたが、ケースが小さくても特に問題無いかなと思い、Mini-ITXのケースを使い始めるようになりました。そこで究極まで小さいものを求めた結果、この「Dan Cases A4-SFX」にたどり着きました。

Dan Cases A4-SFXの特徴

前述の通りこのケースは7.2Lという超コンパクトサイズながら長さ30cmまでフルサイズグラフィックボードに対応しています。その秘密は「マザーボード・電源ユニット」と「グラフィックボード」を左右に分けて配置する仕組みにあります。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、手前側に電源ユニットとマザーボードがあり、奥側にライザーケーブルを介してグラフィックボードが刺さっています。この分離構造によりコンパクトながらグラフィックボードの長さを確保しているという仕組みです。

Dan Cases A4-SFX v4の変更点

この製品は「v4」と名が付いている通り、4番目のリビジョンで様々な改良が加えられています。v3からv4への変更点としては以下の通りです。

V3からv4への変更点
  • ・付属のライザーケーブルがLian-Li製からADT製に変更
  • ・フロントパネルのUSBポートがUSB3.0からUSB3.2 gen1 Type-Cに変更
  • ・マザーボード下に92mmファン取り付けポイントの追加
  • ・120mm AIOブラケットがオプションに変更

見た目や使い勝手的に大きいのは、フロントパネルのUSBポートがUSB Type-Cに変更された所でしょうか。現状スマートフォンを中心にUSB Type-Cは採用が増えており今後はこの形で統一されていくと思われるので、良い変更点だと思います。

Dan Cases A4-SFX v4の購入方法と価格

Dan Cases A4-SFX v4は、SFFLABからプレオーダー(予約)する形で注文しました。
価格は本体価格199ドル、送料が10ドルなので、合わせて209ドル(執筆時点で約23,000円)でした。

SFFLABは海外のサイトですが、クレジットカード払いにも対応しているので、日本からでも問題なく注文できます。

公式サイトでは代理店としてディラックのロゴが表示されているので、そのうち国内でもオリオスペック辺りから販売されると思います。ただ、以前のV3販売時では税込み38,000円ほどで販売されていたので、似たような価格になるのではないかと思います。

注文から発送まで

  • ・2019/4/16:プレオーダー注文
  • ・2019/4/28:出荷開始連絡
  • ・2019/5/3:台湾から出荷
  • ・2019/5/7:日本到着
  • ・2019/5/9:自宅到着

プレオーダー(予約)という形なので、実際に出荷開始されてから自宅到着までは2週間弱といった所でした。出荷状況はネットで随時確認できましたので、海外からの注文でしたが安心でした。

今回組むマシンのスペック

それでは、今回組むマシンのスペックを見ていきます。電源やCPUファンなど一部このケース用に新調したものもありますが、CPUやメモリ、ストレージ周りなどは以前のマシンから引き継ぎます。

種類 パーツ名 購入 or 引き継ぎ
CPU AMD Ryzen7 1700 引き継ぎ
CPUクーラー Noctua NH-L9a-AM4 新規購入
メモリ DDR4-2400 16GB(8GB×2) 引き継ぎ
マザーボード ASRock Fatal1ty AB350 Gaming-ITX/ac 引き継ぎ
GPU SAPPHIRE PULSE RADEON RX 570 MINI 4G 引き継ぎ
ストレージ INTEL SSD 330 SeHries 120GB
Hitachi 2.5HDD 5K750-750 750GB
引き継ぎ
電源 Corsair SF600 -PLATINUM- 600W 新規購入
ケース Dan Cases A4-SFX v4 新規購入

届いたDan Cases A4-SFX v4の開梱

ダンボールを開梱すると、本体とマニュアル

フロントパネル

フロントパネルは電源ボタンとUSB3.2 Type-Cが1ポートだけのシンプルな形です。個人的にシンプルがとても好きなので、余計なものが一切ないフロントパネルは好印象です。

バックパネル

バックパネルはマザーボードのI/Oパネルと2スロット対応のグラフィックボードが設置できます。

以前まで使っていたPCケースとの比較

以前使っていたPCケースとの比較をします。以前使っていたケースはLian-Liの「PC-Q33」です。このケースは全面・天板が一体型となっていて非常に組み込みやすいケースとして愛用していました。

「PC-Q33」もMini-ITX対応ということもあり、そこそこ小さいケースではありますがDan Cases A4-SFX v4は圧倒的に小さいです。幅は半分以下、高さも半分くらい、奥行きはフルサイズグラフィックボード対応ということで少し長いですが、それを差し引いても圧倒的と言えます。

マニュアルに従い、組んでいきます

同梱されているマニュアルに従って組んでいきます。マニュアルは前編英語ですが、イラスト中心なので日本語が書かれてなくてもなんとなく分かると思います。

PCケースは手締めネジ採用しているものもありますが、このDan Cases A4-SFX v4は全てネジ止めされています。ネジは小さいので無くさないように注意が必要です。

アルミのパネルをすべて外した状態です。シャーシは結構しっかりしてるのでそこそこ耐久性はありそうです。

ケースに付いているケーブル類は、USB3.0用ケーブルと、電源スイッチ、内部用ACケーブルのみです。一般的なケースはリセットスイッチやHDDアクセスランプ用ケーブルなど沢山付いていますが、このケースは割り切られた設計です。

以前のPCよりパーツを取り出し

CPUやメモリ、グラフィックボードなどは以前のPCよりパーツを引き継ぐので取り出していきます。

ちょっとゴチャゴチャしてますが、以前のPCケース「PC-Q33」の中身です。天板と前面がガバっと開くので、各パーツにアクセスしやすいです。

CPUクーラーが外れない・・・

メモリやグラフィックボード、ストレージは問題なく取り出せましたが、いざCPUクーラーを外そうとすると全く外れません・・・。ここで使っているCPUクーラーはRyzen7 1700を買った時に同梱されてきたAMD純正のリテールクーラー「Wraith SPIRE」。どうやらCPUとクーラーの間にあるグリスがガッチガチに固まっているみたいです。

対処方法としては「CPUに負荷をかけて温めた後に外す」「ドライヤーを使い熱を当ててグリスを溶かす」などがあり、どちらとも試してみましたが全く外れる様子がありません。

色々と試してみましたが、、、

結局こうなりました。
いわゆる「スッポン」状態ですね・・・。幸いな事にCPUのピンが曲がることはありませんでした。曲がった場合ピンセット等で真っ直ぐに直すという作業が必要になるそうです。

CPUクーラーをNoctua NH-L9a-AM4に変更

かなり手間取りましたが、CPUクーラーが外れたので、新しいCPUクーラーに換装します。ここで使ったのは「Noctua NH-L9a-AM4」です。こちらのクーラーは高さが37mmしか無いロープロファイル用CPUクーラーですが、高品質なファンを作ることで有名なNoctua製なので、静音ながらも十分な風量が期待できます。

初めてこのNoctua製クーラーを使ってみましたが、明らかに今までのファンとはクオリティが違うと感じました。ファンの回り方が非常に滑らかで、正確な印象です。価格は高いですが性能は間違いなさそうです。

CPUにグリスを塗ります

CPUにグリスを塗って、CPUクーラーを取り付けます。Noctua NH-L9a-AM4には熱伝導率が高いグリスも同梱されていますが、今回は別途グリスを購入しました。購入したグリスは「Thermal Grizzly」の「Kryonaut」シリーズ。通称「熊グリス」と呼ばれるもので、熱伝導率12.5W/m・Kを誇る超高性能熱伝導率グリスです。

オーバークロックをするわけではありませんが、狭いケースなので少しでも熱を放出できる方が良いかと思い購入しました。

グリスの塗り方は諸説ありますが、あまり気にしすぎても良くないので適当に塗っています。一応付属のヘラである程度伸ばして塗りました。

CPUクーラーを設置するとこの様な形になりました。高さが抑えられているのでDan Cases A4-SFX v4にも問題なく入ります。

Dan Cases A4-SFX v4にSSDを取り付け

まずはフロントパネル部分にある、2.5インチのストレージが取り付けられる箇所にSSDを取り付けます。ここは裏からネジ止めをして固定する形となります。Dan Cases A4-SFX v4は、このフロント部分以外に2.5インチのストレージを付けられる箇所が2箇所あり、最大3基搭載可能です。(SFX-L電源を使った場合、最大2基)

Dan Cases A4-SFX v4にマザーボードを取り付け

次にケース背面にマザーボードのI/Oパネルを取り付け、その後マザーボードを設置しネジ止めしていきます。

そしてケースに付属しているライザーケーブルを、マザーボードのPCI Expressスロットに差し込みます。これによりグラフィックボードをマザーボードと分離してケースに取り付けることが出来ます。

Dan Cases A4-SFX v4に電源ユニットを取り付け

次は電源ユニットを取り付けていきます。Dan Cases A4-SFX v4に使用できる電源は「SFX規格」「SFX-L規格」という通常のATX規格よりも小さいサイズの電源が取付可能です。

購入時に色々と検討しましたが、結果的にはCorsair製の「SF600 Platinum CP-9020182-JP」を購入しました。

こちらは「80PLUS PLATINUM」認証の高電力変換効率電源となっており、必要なケーブルのみを接続できるプラグイン方式となっています。Dan Cases A4-SFX v4の様なスペースが限られているケースの場合、プラグイン方式の電源がおすすめです。

ケースにつけてみるも問題発生

SF600を一旦ケースに付けた所で問題が発生します。

マニュアルには、フロントパネル部分を経由して電源ケーブルを繋げるような記載があります。

同じ様につけてみようとしましたが、電源コネクタ部分の方向が逆で取り付けが出来ません・・・。

仕方ないので一旦電源を外し、黒いフレーム部分のネジを外して逆方向からケーブルを通します。結構手間ですが、フレーム部分はネジを外すことで分解できるので、この様な事が起きても対処は出来るようになっています。

何とか電源も取り付けられ、ケーブル類を電源下に収めました。結構無理やり収めておりあまり余裕はありません。当初は静音性も考えてSFX-L規格の電源も検討しましたが、このケーブル類の余裕の無さを考えるとSFXで良かったなと感じました。

グラフィックボードを取り付け

続いてグラフィックボードを取り付けていきます。これは特に難しいことはありません。背面のネジを外してグラフィックボードを取り付け、6ピンの補助電源を付けます。

取り付けたグラフィックボードは、Radeon RX570のショートサイズの製品なので、かなり余裕があることが分かります。今まではケースに収めるためにわざわざショートサイズのグラフィックボードを選んでいましたが、これからはフルサイズのグラフィックボードが搭載できるので、もっとパワフルなマシンに出来るようになりました。

そのうちグラフィックボードも新調しようと思っているのでとても楽しみです。

動作確認できたらアルミパネルをはめて完成

一通り取り付けが終わりましたので、起動確認を一度し、問題なく起動したのでアルミパネルをはめて完成です。

シンプルでとても良いですね。

Dan Cases A4-SFX v4の感想

一通り組み終えた感想としては、久々に満足できるケースに出会えたなと感じました。ケーブルマネジメントを始めとして結構苦労した点も多かったですが、無駄のない感じと圧倒的なコンパクトさ、フルサイズグラフィックボードを搭載できる拡張性など、他のケースでは真似できない製品だと思いました。「コンパクトなのに高性能」このワードにロマンを感じる方に胸を張ってオススメできる製品です。

1点やっておけば良かったと思った点としては、ストレージをM.2 SSDに新調しておけば良かったと思いました。このケースは本当にスペースがあまり無いので、マザーボードに直接取り付けが出来るM.2 SSDはケーブル類を省略できるという点でメリットが大きいと感じます。

今後はM.2 SSDと、フルサイズのグラフィックボードを購入し、超コンパクトゲーミングマシンとして使ってみたいと思います。またそれらを購入したら改めてレビューしてみたいと考えています。

※2019/5/24 追記

NVMe M.2 SSD「Intel SSD 600p 512GB」を購入したので、取り付けてみました。

※2019/8/29 追記

公式サイトによると、Dan Cases A4-SFX v4.1が現在予約受付中です。変更点などを下記の記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。