オシャレなデザインで人気のドラム式洗濯乾燥機『パナソニック Cuble(キューブル) NA-VG2200』を購入しました。このドラム式洗濯乾燥機は
- 他にはあまり無いオシャレなデザイン
- 本体サイズがコンパクトで色んな場所で使える
- 乾燥機能は思ったより使えるが注意点あり
上記のような特徴があります。2018年始に購入し、2年以上実際に使ってみて感じた良い点やちょっと改善して欲しい点などを詳細にレビューしていきます。
目次
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)とは
洗濯機ではあまり無いデザインを重視した製品で、2017年のグッドデザイン賞ベスト100を受賞するなど、そのデザイン性の高さは各方面から評価されています。
僕が使っているのは、2017年に販売された『Cuble NA-VG2200R』という製品。2020年6月現在は後継機種として、乾燥容量が3kg→5kgにアップし、選択コースも追加された『NA-VG2400L/R』が販売されています。
現在は古くなってしまった『NA-VG2200L/R』ですが、基本的な性能は大きく変わらないので、このレビューも参考になるかと思います。
また、最新機種である『NA-VG2400L/R』の新しくなった点を以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧いただければと思います。
2020年11月に最新機種『NA-VG2500L/R』が販売予定です。変更点などを下記でまとめています。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の種類とスペック
2020年6月現在のCubleのラインナップとスペックを見ていきます。
NA-VG2400L/R | NA-VG1400L/R | NA-VG740L/R | |
---|---|---|---|
洗濯・脱水容量/乾燥容量 | 10kg/5kg | 10kg/5kg | 7kg/3.5kg |
本体サイズ | 639×665×1,050 mm | 639×665×1,050 mm | 639×600×1,050 mm |
温水機能 | ○ | ○ | ○ |
泡洗浄W | ○ | ○ | ○ |
液体洗剤・柔軟剤 自動投入 | ○ | ○ | ― |
スマホで洗濯 | ○ | ○ | ― |
ナノイーX | ○ | ○ | ― |
洗濯〜乾燥時間 | 約195分 | 約195分 | 約200分 |
静電タッチパネル | ○ | ○ | ― |
『NA-VG2400』と『NA-VG1400』は、機能がほぼ同じで違うのは本体色とタッチパネル操作が異なる点です。一方『NA-VG740』は他機種よりもコンパクトサイズという特徴がありますが、洗剤・柔軟剤の自動投入に対応していないなど、削られている機能もあります。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のデザイン


「Cuble」シリーズ最大の特徴はなんと言ってもデザイン。全て直線で構成されたまさにキューブ型のフォルムは他メーカーではあまり見かけません。
オシャレなドラム式洗濯機といえば、ドイツの高級家電メーカー「ミーレ」が有名ですが、ミーレのドラム式洗濯機は、洗濯機単体で約40万円、乾燥機は別売りで同じく40万円近い価格と、非常に高額な上、コンセントの電圧を200Vにする必要があります。さらに洗濯機本体の重量がとても重いので、設置場所が限られるなど、かなり導入のハードルが高いのが難点。
日本の家庭で現実的に購入できるデザインが優れた洗濯機となると、この「Cuble」シリーズが数少ない選択肢と言えます。

僕が使っている『NA-VG2200R』は、操作パネル部分がタッチパネル方式を採用しており、物理ボタンは、電源ボタンとスタートボタンのみとなっています。
そのため、電源が入っていない時はその他ボタンが見えず、非常にスッキリとしたデザインです。

電源を付けると、このようにメニューが表示されます。
このタッチパネル操作方式を採用しているのは『NA-VG2200L/R』など最上位グレードのみ。
個人的に本体色は白色の方が好みなので、当初は『NA-VG1200L/R』にしようと考えていたのですが、家電量販店で実物を見てみると、使っていない時に操作パネルが見えなくなるスマートさに惹かれ、結局は『NA-VG2200L/R』を購入するに至りました。
本体色が白色の『NA-VG1200L/R』で、操作パネルがタッチパネル方式のものがあれば間違いなくそっちを購入していたので、今後はそういった製品も登場して欲しい所です。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の良いところ
ここからは、実際に『NA-VG2200R』を使ってみて感じた良いところをレビューしていきます。
本体サイズがコンパクト
この『NA-VG2200L/R』は、ドラム式洗濯乾燥機ながら本体サイズがかなりコンパクトです。一般的にドラム式洗濯乾燥機はサイズが大きく、マンションなどの限られたスペースでは設置できないことがあります。
以前僕が住んでいたマンションでも洗濯機置場が狭く、縦型洗濯機くらいしか置けないほどの空間しかありませんでしたが、唯一「Cuble」シリーズのみ設置可能でした。

本体サイズは上位モデルの『NA-VG2200L/R』や『NA-VG1200L/R』でも横幅は60cmと、縦型洗濯機と同様のサイズなので、狭い場所でも問題なく入ります。
設置場所が狭いなど、サイズが問題でドラム式洗濯乾燥機を諦めていた方に「Cuble」シリーズはかなりオススメです。
洗剤・柔軟剤の自動投入
これは、実際に使ってみると感動するレベルの便利な機能。予めタンクの中に洗剤と柔軟剤をセットしておけば、入れた洗濯物の量に応じて自動的に必要な量だけ洗剤と柔軟剤を入れてくれます。


自動投入タンクの容量は、洗剤が約870ml、柔軟剤が約580mlと大容量。一般的な詰替え用パウチであれば1本分まるごと入ります。

我が家の場合、大容量の洗剤をネットで購入して使っています。大容量タイプは価格が安いので、経済的にもお得。
洗剤・柔軟剤自動投入機能は今まで自分で測って洗剤を入れていたのがバカらしくなるほどに便利な機能で、次に洗濯機を買い換える時も、自動投入機能が付いているモデルを購入すると思います。
この洗剤・柔軟剤自動投入機能はパナソニックが先駆けて洗濯機に導入したものですが、他メーカーでも採用し始めており、そのうちこの機能が当たり前になる日も来るのではないかと思っています。

なお、「おしゃれ着洗い」など、普段使っているものと違う洗剤を使いたい場合は、手動投入口があるので、そちらから入れることで対応可能。使い分け出来るようになっています。
スマホ対応
近年はあらゆる家電がネットに繋がると言われますが、この『NA-VG2200L/R』もネットに接続しスマホから遠隔で操作が可能です。
この機能を使えば帰宅時間を見計らって、外出先から洗濯を開始するなどスマートな洗濯が可能になります。
アプリや洗濯機をWi-Fiに繋ぐ初期設定がかなり面倒なのですが、一度設定を行ってしまえばスマホからでも制御できるのは便利です。
スマホからの操作も、洗濯機本体を操作するのと同様にコースなども選択できます。
進捗状況をスマホで確認
洗濯がどこまで終わっているのかをスマホから確認できます。終了までの目安時間も表示されるので便利。
通知機能は便利
洗濯時の状況などをスマホに通知してくれる機能があります。洗濯終了時間が近くなった時や自動投入タンクの洗剤・柔軟剤が少なくなった時に通知を受け取ることが出来るので、ついうっかりがなくなって便利。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の洗浄能力
よくドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも洗浄力は劣ると言われていますが、ドラム式洗濯機も様々な工夫により洗浄力を向上させてきています。
この「Cuble」シリーズも、ドラム槽の下にあるヒーターで洗浄液を温め、泡状にすることによって洗浄力を高めています。
実際に長期間使っていますが、汚れ落ちが悪いと感じたことは無く、以前使っていた縦型洗濯機と比較しても遜色ないレベルで汚れは落ちているのではないかと感じています。
また、よりガンコな汚れの場合には「約40℃の温水を使ってつけ置き洗いをする」といったコースがあるので、それらを活用することで対応できます。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の乾燥機能
一般的に洗濯乾燥機の換装方式は「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があり、それぞれの仕組みと特徴は以下の通りとなっています。
ヒーター式
- ドライヤーと同じ様な仕組みで、温風を当てて衣類を乾かす
- 温風は高温なため、衣類に痛みや縮みが発生しやすい
- ヒーターを使い高温な風を送るので、電力消費量が多い
ヒートポンプ式
- 除湿機と同じ様な仕組みで、乾燥した風を当てて衣類を乾かす
- 比較的低温の風を当てるので、衣類の傷みや縮みが発生しにくい
- 空気中の熱を利用するので、電力消費量が少ない
以上を比較する限り、乾燥方式としてはヒートポンプ式の方が優れている点が多いのですが、「Cuble」シリーズで採用されている乾燥方式は残念ながらヒーター式です。
Cubleシリーズで採用されている「低温風パワフル乾燥」とは

「Cuble」シリーズで使われている乾燥方式はヒーター式ですが、ヒーター式のデメリットを解消するために低温風パワフル乾燥という機能を採用しています。
低温風パワフル乾燥とは、室温+15℃の低温風を使い衣類を乾燥させるので、ヒーター式でありがちな乾燥による衣類へのダメージを軽減させ、痛みや縮みが抑えられるという機能です。
反面、温風は室温に左右されるので、季節や設置場所によってはかなり乾燥時間が長くなるというデメリットもあります。
実際に乾燥してみてどうか?
購入してから、かなりヘビーに乾燥機能を使っていますが、いままで乾燥による衣類に対してのダメージを感じたことはありません。これは恐らく「Cuble」シリーズが採用している低温風パワフル乾燥のおかげかなと思います。
しかし、やはり乾燥時間はかなり長いと感じます。
洗濯を開始すると、終了までの目安時間が本体に表示されますが、乾燥の長さが主な原因で、目安い時間通りに終わることは滅多にありません。

洗濯が進むと順調に目安時間は減っていきますが、だいたい残り55分・35分・15分までくると、しばらく時計が点滅して目安時間が減らなくなります。
これは故障しているわけではなく、乾燥が不十分な場合、残り時間が減らずに調整される為です。季節や湿度など環境によって変化しますが、この状態のままかなり時間を要することがあります。
急いで乾燥を終わらせたい場合、乾燥する衣類の量を減らすなどの工夫が必要になります。
乾燥後の仕上がり
乾燥時間は長いものの、乾燥した後の衣類はふんわり仕上がっています。極端に乾燥する衣類の量がが多くなければちゃんと乾いており暖かく仕上がっています。
以前まで縦型洗濯機の乾燥機能を使って衣類を乾燥させていましたが、『NA-VG2200L/R』の方が乾燥機能としては優れていると思います。
乾燥時は排気の湿気に注意が必要
1点乾燥時の注意点として、「Cuble」シリーズに採用されている低温風パワフル乾燥は、ヒーター排気式と呼ばれるものを採用しており、乾燥時に発生する水蒸気を洗濯機の外に排気しています。
これは水蒸気を冷やすための冷却水が不要な反面、洗濯機置場の湿度と温度が上がります。洗濯機置場に換気扇が付いているなど、換気が十分な場合は問題ありませんが、換気扇がない、部屋が狭いなどの場合、湿気がこもるので注意が必要です。
細かい衣類が洗濯槽とドアパッキンの間に挟まる

写真の通り、特に靴下などの細かい衣類が洗濯槽とドアパッキンの間に挟まる事が多くあります。原因を調べてみると、どうやら洗濯物の量が多いとこのような事が起こるらしいですが、量を減らしても結構挟まっている時があり困っています。
対策として、100円ショップで買ってきた小さな洗濯ネットの中に、細かい衣類を入れて洗濯するようにしました。洗濯ネットの中に入れておけば挟まることも無いので、今の所快適に使えています。
これが「Cuble」シリーズ特有の問題なのか、単純に故障しているだけなのかは分かりませんが、これ以上酷くなった場合、サポートに連絡してみようかと思っています。
パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のまとめ

- パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の良い点
- ・他には無いオシャレなデザイン
- ・ドラム式洗濯乾燥機としてはかなりコンパクト
- ・洗剤・柔軟剤の自動投入に対応している
- パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のイマイチな点
- ・乾燥が「ヒーター式」なので消費電力が大きい
- ・乾燥時間が長い
- ・洗濯槽とドアパッキンの間に小物が挟まる
一般的にデザインに優れている製品は機能が犠牲になっている事が多いですが、この「Cuble」シリーズは機能もデザインも両方兼ね備えた秀逸なドラム式洗濯乾燥機と言えます。
ただ、乾燥機能は残念ながら「ヒーター式」なので、もし乾燥機能を最重視するのであれば「ヒートポンプ式」を採用している機種のほうが良いかもしれません。パナソニックであればVXシリーズが「ヒートポンプ式」を採用しています。
しかし、実際に使ってみると「ヒーター式」でも十分に乾燥出来ていますし、なんと言ってもこのデザインは何ものにも代えがたいもの。生活感が出やすい水回りにおいてこれだけシンプルで、どのような空間にもマッチするオシャレな洗濯機は珍しいので、デザインを重視する方は「Cuble」シリーズが本当にオススメです。